健康診断で心臓が大きいといわれましたが、どういうことでしょうか?
心臓の大きさは、胸のレントゲン写真で判断します。
図のように両側の肺(レントゲン写真では黒っぽく見えます)の両端の長さに対して、真ん中の白く見える心臓のシルエットの長さの比(心胸郭比といいます)で見ます。
通常は、半分(50%)を超えませんが、明らかに心臓が大きいのは一般的には52%以上を超える場合と言われています。
心臓が大きいと言われたことがある方は、是非、そのままにしておかないで循環器の先生にご相談ください。心臓が大きいときに“心肥大”と言われた方がいるかもしれませんが、レントゲン写真で心臓が大きい場合、正確には“心拡大”と表現されます。
心拡大がなくても、つまり心胸郭比が正常でも、心肥大、つまり、心臓の筋肉が厚くなっている場合があり、レントゲン写真では正確には“心肥大”の判断はできません。 この場合は、心電図や心臓超音波検査(心エコー)で判断します。