急性心不全と慢性心不全の違いについて教えてください。
心不全の中で、急に息苦しさなどの症状が強くなり、緊急で入院を要する様な状態を急性心不全といいまず。
もちろん、外来等で迅速に治療をうければ楽になり入院をせずにすむ場合がありますが、ほとんどの場合は入院になります。
一方、症状の有無に関わらず、心臓の機能が低下している状態を慢性心不全といいます。
慢性心不全で治療により日常生活でそれほど不自由がなかった方が、風邪をきっかけにして急に苦しくなって入院が必要となった場合、慢性心不全の急性増悪といって、急性心不全のひとつのタイプになります。また、急性心不全には、いままで心不全とも言われておらず、超音波検査でも収縮の仕方は正常であるといわれている方が、突然苦しくなり肺水腫(血液のめぐりが悪くなり肺がうまく換気できない状態)を起こしてくるタイプの急性心不全もあります。