夜間に出る咳。
とかく風邪を引いたかなとか、肺が悪いのかな、と考えがちですよね
あるいは、情報通の方は「逆流性食道炎」でも起こることがあることを知っている方もいるかと思います。
それに加えて、心不全が原因で起こることもあることをぜひ頭の隅に入れておいてください。そして、心不全のときは、夜間の咳は息切れ、息が詰まる感じを伴うことも多く、起き上がると少し楽になるのが特徴です。
なぜ、夜間に咳が?
正確に言うと、夜間に限らず、横になる、あるいは横になって寝るというのが正確な状況ですが、横になると、重力の関係で、心臓に血液が戻りやすくなります。
その時に心臓は、戻ってきた血液を肺から心臓の中を通って全身に送り出さなければなりません。
しかし、心臓の機能が落ちていると戻ってきた血液をしっかりと全身にはき出すことができなくて、血液が肺の中で交通渋滞を起こします。これを“肺水腫(はいすいしゅ)”といいます。
この肺水腫によって、咳が出たり、息苦しさが出たりするのです。
多くの場合、息切れが出る前にまず咳が出始めます。ですから、夜横になると出る咳は、心不全の重要な徴(しるし)であり、起き上がると楽になるとすればますます心不全を考える必要があります。そこにいるあなた!そんな咳が気になったら、できるだけ早く心臓専門の医師に相談しましょう!
横になると出る咳、起き上がると楽になる咳、
これは心不全の大切な症状というわけです!